これは、私が印刷会社に勤めていたときの話である。
場所は都内某所のオフィス。
午後一番の社内ミ−ティング中に事件は起こった。
少し恰幅のよい営業課長と
私、
それに山田さん(仮名)という制作の女性と3人で
パンフレットの打ち合わせをしていたときのことだ。
営業課長
「いい、山田さん、ここはね、もうちょっと大きくして
全体にゆとりをもたせた方がいいから…。ここは削除して…」
山田さん
「あ、はい、わかりました〜」
営業課長
「それから、グェ、ここはねグォフォ、お客さんがゲェフォフォフォッフォフォッ!」
なにごと??
課長が突然苦しみだした!
しかも声が震えている!
私
山田さん
「課長???どうしたんですか??」
営業課長
「いや、なんでもゴフォフォフォフないんだよ、グェ」
いや、どうみてもなんでもないわけがない。
ちゃんと話せてないし。
その異音は何??
課長は「大丈夫ヴォェ、大丈夫ゲボォオゲボ…」
と言いながらトイレへ行くと言いながら席を立った。
5分後、課長はすっきりした顔をして
「は〜苦しかった!」
と言いながらコレを手に持っていた。
コレとは、
「アブトロニック」とか「アブジムニック」とか「アブソニック」とかいう
お腹に巻くと痩せるという腹巻きのような器具である。
なんでも外部からの電気的刺激によって脂肪燃焼を促すものらしい。
(真偽のほどはわかりませんが)
↓「知らないよ〜」という方はこちらをご参照下さい。
http://allabout.co.jp/fashion/diet/closeup/CU20020418A/
太っていることを気にしている営業課長はコレを、
近くのホームセンターで似たようなものが安く売っていたので即購入。
深夜の通販番組で見かけてずっと欲しかったらしい。
当時は結構流行していたものだ。
そして課長はそれを会社に来る時も着用。
しかも!
振動を一番 「強」 にしていたらしい。
おそらく、お昼ご飯を食べたあとなので、
お腹が朝よりもふくれ振動がよりダイレクトに感じたのだろう。
それで打ち合わせ中に苦しみだしたというわけである。
そして営業課長は
「カブサイシン」なる錠剤を背広のポケットから取り出し、私と山田さんに
「次はコレだ!!!」
と懲りもせず笑顔で言ったのである。
了













